社会人として経験を積むと、業務の幅が広がり、人前でプレゼンを求められる場面が少しずつ増えてきます。
社内会議での発表、上司や取引先への説明、新しい企画の提案…これまで以上に「自分の言葉で人を動かす力」が試される瞬間が訪れるのです。
しかし実際には、多くの方がこう感じています。
「緊張して声が震える」「途中で話が長くなり、聴き手の表情が固まっていく」「質問されると頭が真っ白になる」――。
こういった悩みは、ほとんどの人が通るステップです。
「資料を読めば伝わるはずなのに、なぜか相手の反応が薄い」
「頑張って話しているのに、会議が終わると内容を覚えてもらえていない」
そんな経験を重ねるうちに、「自分は話すのが下手なんだ」と思い込んでしまう方も少なくありません。
けれども本来、プレゼンは“話す才能”ではなく“伝える技術”で決まります。
どんなに話が苦手でも、聴き手に届く話し方の型を身につければ、誰でもプレゼンは上達するのです。
本記事では、プレゼンで押さえるべき「伝わるプレゼンの話し方・7つのコツ」を体系的に紹介します。
さらに、緊張をやわらげる準備法や、本番で焦らず話すための心構え、オンラインでの話し方のコツも詳しく解説。
実践例を交えながら、「どうすれば聴き手の心を動かすプレゼンができるのか」を具体的にお伝えします。
プレゼンの話し方のコツ:結果を左右するのは“どう話すか”

どれほど優れたアイデアや資料を準備しても、声が小さかったり早口すぎたりすると、聴き手には十分に届きません。
場合によっては、「自信がなさそう」「説得力に欠ける」と受け取られてしまうこともあります。
逆に、内容がシンプルであっても、落ち着いたテンポや明瞭な語尾があるだけで、聴き手は「安心して聞ける」「この人の話は信用できる」と感じます。
つまりプレゼンは、知識を披露する場ではなく、相手に理解と共感を生み出す場。
その成否を大きく分けるのが、まさに話し方そのものなのです。
たとえば同じ原稿でも、トーンや間の取り方が違うだけで印象は大きく変わります。
ある企業の人材育成部門では、同じスピーチを二人の社員が異なるトーンで発表したところ、聴き手の評価が平均25%も開いたという結果が報告されています。評価が高かったのは、「声に抑揚があり、語尾が明確で、姿勢が安定していた」発表者。
つまり、「内容」よりも「伝え方」が結果を左右しているのです。
また、
「…えーっと」「あの、えー」と言いながら視線を泳がせる発表と、
落ち着いた声で「まず初めにお伝えしたいのは、」とはっきり切り出す発表。
内容が同じでも、受け取る印象はまったく異なります。前者には不安を、後者には信頼を感じるでしょう。
信頼を生むのは、安定した伝え方。
聴き手は、言葉の意味よりも、声の温度や姿勢、間の取り方などの“空気感”を感じ取っているのです。
石田式コミュニケーションスクールでも、受講生の多くが「内容の準備はしているのに、うまく伝わらない」という悩みを持っています。
しかし実際に「話し方」を意識的に変える練習を行うと、声の出し方・テンポ・間の取り方が整い、驚くほど説得力が増すケースが多く見られます。
伝わる話し方はセンスではなく、明確な技術で磨けるものなのです。
つまり、プレゼンで成果を出すための第一歩は――
「内容を完璧に覚えること」でも、「話を盛り上げること」でもありません。
“聴き手が安心して耳を傾けられる話し方”を身につけること。
そこにこそ、プレゼンを成功に導く最大の鍵があります。
聴き手を惹きつけるプレゼンの話し方:基本姿勢

プレゼンを“伝わるプレゼン”に変える鍵は、相手の視点に話し方を合わせることです。ここからは、聴き手が「聞きやすい」「理解しやすい」と感じるための具体的な姿勢に絞って解説します。
少しの意識で、あなたのプレゼンは“一方的に伝えるプレゼン”から“伝わるプレゼン”へと変わります。
コツ1:出だしで親しみやすさを演出する
その場の空気は、プレゼンの初めの一言で決まります。たとえば:
「皆さま、おはようございます。今日は少し緊張していますが、リラックスして聞いていただけたら嬉しいです」
このような一言には、「人柄」「等身感」「安心感」が含まれています。
ある実験では、冒頭で自己開示するスピーカーは、開示しないスピーカーに比べて聴衆からの好感度が15%以上向上したという報告もあります。
以下の実践例を参考に、日頃から練習してみるとよいでしょう。
- 鏡の前で「挨拶+一言エピソード」を3パターン練習する
- スマホで録画して、表情の硬さ・声のトーンをチェック
- 一番自然に見えるパターンを次回の会議で実践する
コツ2:最初に結論を伝えて安心感を与える
聴き手は「この話はどこへ向かうのか?」を、一番最初に知りたがっています。
たとえば、
「本日の結論は、広告予算を10%削減しつつ、売上を維持する施策の提案です」
と冒頭で示すだけで、説明を追いやすくなります。
逆に結論を後回しにすると、「結局何を言いたいんだろう?」という不安が残るため、聴き手は思考を分散させざるを得なくなってしまいます。
次のような練習法で結論先行の思考習慣を身につけ、話し方全体をクリアにしましょう。
<実践練習法>
- 普段の説明・報告メールでも、「結論→理由→詳細」の順に書く癖をつける
- 身近なものをテーマに、3分程度のミニプレゼン練習を行い、「冒頭15秒で結論を言う」訓練をする
コツ3:数字や具体例でイメージを持たせる
抽象的な言葉だけでは説得力が弱くなりがちです。
例えば、
「導入企業A社では、システム導入後3か月で業務時間が約20%減少しました」
というように、期間+割合+成果を明示することで「実感できる説明」になります。
コツ4:専門用語を避け、わかりやすく話す
専門用語は、知っている人には便利ですが、知らない人には障壁になります。
万一専門用語を使う場合は、「つまり〜という意味です」を添えて補足をするのが親切です。
たとえば、
「ROIとは、投資対効果のことで、投入したコストに対してどれだけ利益が出たかを示す指標です」
といった形で補足をするだけで、聴き手の理解に大きな差が出ます。
<実践練習法>
- 自分の説明を録音し、「小中学生でも理解できる?」を自己採点
- 家族や友人など異業種の人に話し、説明が通じたかを確認
話し手の思いやりが、「伝わる言葉」に変わります。
コツ5:ジェスチャーとアイコンタクトで信頼感を高める
言葉だけでなく、視線・手の動き・姿勢といった非言語情報が、印象を大きく左右します。
例えば「3つあります」と言いながら指で「3」を示す、重要なポイントで手のひらを上に向けるなど。
視線がきちんと巡り、動きが穏やかなスピーカーは一貫して高評価を得やすい、という報告が多くあります。
コツ6:「間」を意識してリズムをつくる
沈黙にも意味が宿ります。
例えばこう話すと、響きが変わります。
「この提案は……年間でコストを15%抑える可能性があります」
2〜3秒の間を使うことで、情報の重さが増し、聴き手の思考時間を生むことにもつながります。
TV番組や演説で用いられる“間を持たせた演出”は、注意を引きつける有効な手法として知られています。
<実践練習法>
- 台本を音読し、「/」を間のタイミングとして書き込む
- 録音して、間の長さを「リズム」として聴き返す
聴き手が考える“余白”を作れる人ほど、プレゼン上手と言えます。
コツ7:熱意と自信を声にのせて伝える
声の大きさ、抑揚、語尾の言い切り方が、聴き手に「この提案には自信があるんだ」と感じさせます。
冒頭や結論部分は、普段より少し強めの声で話す、語尾をはっきり言い切る、要点を強調するなど。
特に「熱意」は、言葉ではなく声で伝わる部分が大きいのです。
<実践練習法>
- 原稿を3回読み上げる(1回目:普通、2回目:1.2倍速、3回目:ゆっくり)
- 録音して「どのテンポで一番自信がある声になるか」を確認
- 結論や提案部分は、語尾を明確に言い切る練習を重点的に行う
「声を出す練習」は筋トレと同じ。
繰り返すほど“伝える筋力”が育ちます。
これら7つのコツは、すべてを一度に意識する必要はありません。
まずは「出だし」「結論」「数字例」の3つを、日常のプレゼンで意識して使ってみてください。
少しずつ実践を重ねることで、「伝わる話し方」はあなたのものになります。
プレゼンを成功に導く準備のコツ

プレゼンで落ち着いて話すためには、本番前の準備が9割と言っても過言ではありません。
緊張して声が震えたり、言葉が詰まってしまう多くの原因は、内容の整理不足や想定外の質問への不安にあります。
つまり、「話すスキル」以前に、安心して話せる土台をつくることが最も大切なのです。
ここでは、プレゼンの成功を左右する5つの準備ポイントを紹介します。
どれも明日からすぐに実践できる内容ばかりです。
準備1:ゴールを明確にして話を組み立てる
プレゼンの目的が曖昧なまま進めてしまうと、聴き手に「結局何を伝えたいのか」が伝わりません。
最初に考えるべきは、「このプレゼンのゴールは何か?」です。
たとえば、
- 新しい企画を承認してもらうのか
- 商品やサービスを購入・導入してもらうのか
- 社員に方針を浸透させるのか
ゴールによって、話す内容もトーンも変わります。
目標が明確になれば、自然と「何を、どの順に、どのくらい話すか」が整理され、迷いのない説明ができるようになります。
プレゼン原稿を作る際には、冒頭に「今日の目的は○○です」と一言添えるだけでも、聴き手の理解度は格段に上がります。
準備2:資料を整理しシンプルに仕上げる
プレゼンでありがちな失敗が、情報を詰め込みすぎることです。
資料に文字やデータを詰め込みすぎると、聴き手はどこに注目すればいいのか分からず、結果として話が伝わりにくくなります。
おすすめは、「1スライド1メッセージ」の原則。
つまり、1枚のスライドに伝えたい要点を1つだけ載せるという考え方です。
さらに、図表やキーワードを使い、話の流れに「余白」を持たせることも重要です。
聴き手はその余白の中で、話し手の言葉や表情に集中できます。
資料を作る段階で「このスライドの一番伝えたいことは何か?」を常に意識すれば、プレゼンの説得力がぐっと増します。
<実践練習法>
- 過去の資料を1つ選び、半分の文字数で再構成してみる
- スライドの要点を口頭で15秒説明できるかチェック
このトレーニングを繰り返すと、説明の「圧縮力」が鍛えられ、自然と要点が見えるようになります。
準備3:リハーサルで改善点を洗い出す
どんなに内容を練っても、練習なしでうまく話せる人はいません。
本番前にリハーサルを行うことで、話の流れや言葉遣い、間の取り方、スライド操作などを身体に覚えさせることができます。
まずは声に出して通し練習を3回行いましょう。
その際、録音して自分の話し方を客観的に聞くのがおすすめです。
意外と「語尾が弱い」「早口になっている」など、自分では気づかなかったクセが見えてきます。
可能であれば、同僚や友人に聞いてもらい、フィードバックをもらうのも効果的です。
リハーサルを重ねるほど、本番で焦る要素が減り、心の余裕が生まれます。
準備4:質問を想定して答えを用意する
プレゼンがうまく進んでいても、想定外の質問で慌ててしまうと印象が崩れてしまいます。
そこで有効なのが、事前に質問を想定しておくことです。
たとえば以下のような角度から考えてみましょう。
- 「なぜこの提案が必要なのか?」(目的)
- 「コストやリスクはどのくらいか?」(数字)
- 「実際に実行する場合の課題は?」(現場視点)
こういった重要なポイントに対して、一言で説明できる答えを用意しておくと、質疑応答の場でも落ち着いて対応できます。
また、「その点はご指摘ありがとうございます。実は――」といったポジティブな切り返し方を練習しておくのもおすすめです。
質問を“敵”と捉えるのではなく、“会話のきっかけ”と捉えることで、プレゼン全体の印象が柔らかくなります。
プレゼンの準備とは、単なる「下準備」ではなく、自分の言葉に自信を持つためのプロセスです。
入念な準備を重ねるほど、話すときの迷いや不安が消え、声にも表情にも自然と説得力が宿ります。
準備5:環境と心を整える
プレゼン当日の「環境づくり」も、安心して話すための重要な準備の一つです。
たとえば、会場に入ったらまずマイクの音量・照明・資料表示のスピードを確認しておきましょう。
小さなズレでも集中力を削ぐ原因になります。
また、直前の過ごし方も大切です。
5分前には会場の空気に慣れ、姿勢を整えて深呼吸を3回。
そして心の中で「ここまで準備してきた自分を信じよう」と繰り返してみてください。
この“心のルーティン”があるだけで、緊張の波を穏やかに抑えられます。
「環境と心の準備は、プレゼンの一部」です。
本番は“挑戦”ではなく、“準備の確認作業”。
そう捉えることで、自然体の自分で臨めるようになるのです。
プレゼン本番で緊張を乗り越える話し方のコツ

どんなに準備を重ねても、本番になると手のひらが汗ばみ、声が上ずってしまう…。
そんな経験は誰にでもあります。
緊張を完全になくすことはできませんが、「緊張とうまく付き合う」ことで、本来の力を発揮することはできます。
ここでは、プレゼン本番に強くなるための3つの方法を紹介します。
方法1:呼吸と姿勢を整えて落ち着く
緊張すると、呼吸が浅くなり、声が震えたり早口になったりします。
まず意識したいのは「深く息を吐く」こと。
プレゼン直前に、
- ゆっくり鼻から息を吸い、
- 口から長く吐く(できれば6〜8秒)
これを3回繰り返すだけで、心拍数が落ち着き、自然と体がリラックスします。
もう一歩踏み込むなら、「3-2-5」法(3秒吸う→2秒止める→5秒吐く)を2セット。声の震えと早口が同時に整います。
また、姿勢も声の安定に直結します。
背筋を伸ばして胸を開くだけで、呼吸が深くなり、声に芯が生まれます。
椅子に座ってプレゼンする場合も、背もたれに頼らず、体の軸を意識しましょう。
呼吸と姿勢は「声の土台」です。
緊張したときほど、この基本に立ち返ることが大切です。
方法2:聴き手に意識を向けて集中する
緊張しているとき、人の意識は「自分の失敗」ばかりに向きがちです。
「噛んだらどうしよう」「間違えたら恥ずかしい」――
そう考えるほど、体はこわばり、声が出にくくなります。
そんなときは、意識の矢印を“自分”から“聴き手”へ向けましょう。
「この提案が相手の課題をどう解決できるか」
「どんな言葉なら相手に伝わりやすいか」
と“届ける相手”に集中するだけで、不思議と緊張が薄れていきます。
石田式の受講生の中にも、「聴き手を思い浮かべながら話すだけで、自然と表情が柔らかくなった」という声が多くあります。
プレゼンは「自分を見せる場」ではなく「相手に伝える場」。
そう意識を切り替えるだけで、声も表情も自然に整います。
方法3:失敗を恐れず「緊張も味方」と捉える
緊張を「悪いもの」と捉えると、余計に体が固まります。
ですが実は、緊張は「集中力を高めるサイン」でもあります。
スポーツ選手やアナウンサーも、試合や生放送の直前は同じように緊張しています。
大切なのは、緊張をエネルギーに変えることです。
たとえば、
「手が震えている=それだけ本気で臨めている」
「心臓がドキドキしている=体が準備モードに入っている」
と捉えてみましょう。
もし言葉が詰まっても構いません。
一呼吸おいて、笑顔で“間”を取れば、それも立派な技術です。
完璧を目指すより、「伝えたい想いを誠実に届ける」ことに集中する。
それが、緊張を味方につける最大のコツです。
方法4:聴き手とのアイコンタクトを活かす
緊張を和らげるもう一つの効果的な方法が「目線」です。
会場全体を見渡そうとすると焦点が定まらず、逆に不安が増すことがあります。
そんなときは、“味方の3人”を決めて順に目を合わせながら話してみましょう。
その3人がうなずいたり微笑んだりするだけで、安心感が広がり声の安定にもつながります。
見られている意識よりも、聴き手と対話している意識へ。
それだけで、あなたのプレゼンは聴き手の心を確かに捉えはじめます。
オンラインのプレゼンでも伝わる話し方のコツ

近年は、オンライン会議でプレゼンを行う機会も増えています。
対面と異なり、相手の反応が見えづらいため、
「反応が薄い」「伝わっているのか分からない」と不安になる方も少なくありません。
オンラインで大切なのは、“見せ方”と“聞かせ方”の両方を整えること。
画面越しでも信頼と集中を引き出すには、いくつかの具体的なポイントがあります。
コツ1:カメラ位置と目線で“対面感”をつくる
まず意識したいのは、カメラの高さと目線。
ノートパソコンをそのまま置くと、視線が下向きになりやすく、聴き手には「伏し目がち」「自信がなさそう」という印象を与えてしまいます。
カメラを目線の高さに合わせ、話すときは画面ではなく“レンズ”を見る。
これだけで「まっすぐ見つめて話してくれている」印象となり、対面に近い信頼感が生まれます。
また、オンラインでは表情が硬く見えやすいため、笑顔を少しオーバーに見せるのも効果的。
声のトーンにも柔らかさが加わり、聴き手の緊張も自然とほぐれます。
コツ2:声のトーンと“間”で聴き手の集中を引き戻す
オンラインでは音声が圧縮されるため、抑揚が伝わりにくいという特徴があります。
そのため、普段より声を1トーン明るく・テンポを1割ゆっくりにするのがコツ。
また、重要な部分では一拍置いてから話すなど、「間」でリズムをつくることもポイントです。
「ここがポイントです」と言ってから2秒の間を置くだけで、聴き手の集中を呼び戻せます。
さらに、マイクの距離にも注意しましょう。
遠すぎると声がこもり、近すぎると息が入りやすくなります。
一度録音して自分の声をチェックしておくと、聞きやすさが格段に上がります。
コツ3:スライドとリアクションで“双方向性”を演出する
オンラインでは、聴き手の反応が少ないと一方通行の独演会になりがちです。
そこで意識したいのが、「問いかけ型」の進行です。
「ここまでで気になる点はありますか?」
「“なるほど”と思った方はリアクションで教えてください」
といった一言を挟むだけで、参加者の意識が再び前を向きます。
スライドも、詰め込みすぎず“見て理解できるビジュアル中心”に構成を。
切り替えのたびに2秒の間を置き、聴き手に思考の余白を与えると印象がぐっと洗練されます。
コツ4:万一のトラブルにも動じない“備え”をしておく
通信不良や画面共有の不具合は、オンラインでは避けられません。
そんなときに慌てないよう、要点を1枚の“まとめスライド”にしておくのがおすすめです。
画面が止まっても、その1枚をもとに口頭で説明すれば、途切れずに話を続けられます。
また、資料を印刷して手元に置いておくと、トラブル時も焦らず対応できます。
石田式でもよく言われるのが、「オンラインは準備量で差が出る」という言葉。
万全の備えこそが、自然体の自信につながるのです。
オンラインでも、伝わるプレゼンの本質は対面と同じ。
大切なのは、画面の向こうの聴き手に「この人の話は聞きやすい」と感じてもらうことです。
カメラの目線、声のトーン、スライドの間、リアクションの促し――
これらを意識するだけで、オンラインでも空気を動かすプレゼンが可能になります。
プレゼンの話し方を磨く練習方法3ステップ
プレゼンの話し方は、一朝一夕では身につきません。
ですが、安心してください。意識的にステップを踏めば、誰でも確実に上達していきます。
- ステップ1:自分の話し方を「見える化」する
まずは録音・録画で、自分の声のトーン・姿勢・テンポを客観的に確認しましょう。
「聞いたことのない自分の声」を知ることが、第一歩です。 - ステップ2:1テーマだけを集中して直す
「語尾を言い切る」「間を3秒取る」など、一度に一つの課題だけに集中して練習します。 - ステップ3:実践で試す→振り返る
会議や発表のたびに「今日はこの1点を意識」と決めて臨み、終わったら短く振り返る。
この繰り返しが、伝わる話し方を自分のものにしていく最短ルートです。
完璧を目指すより、一歩ずつ磨く。
それが、最終的に「人を動かすプレゼン力」へとつながります。
まとめ:プレゼンの話し方はコツをつかめば誰でも上達できる

ここまで、プレゼンで聴き手を惹きつけるための話し方のコツ・準備・本番の心構えを紹介してきました。
- 出だしで空気をつくり、結論を先に伝えることで安心感を生む
- 数字や具体例を使って説得力を高める
- 呼吸・姿勢・間を整えて落ち着いたテンポを保つ
- リハーサルと質問準備で、自信を持って臨む
- 緊張を恐れず、「聴き手に届ける」意識で集中する
どれも特別な才能ではなく、正しい技術を知り、練習を重ねることで必ず身につくスキルです。
プレゼンは、生まれつき上手い人だけのものではありません。
今日紹介したコツを一つずつ実践することで、
あなたの言葉にも確かな説得力と温度が宿るはずです。
プレゼンの話し方のコツを身につけたいなら石田式コミュニケーションスクール

話し方は、どんな人でも学び、磨くことで変えられるスキルです。
そして、その第一歩は「自分の話し方を知ること」から始まります。
石田式コミュニケーションスクールでは、
現役アナウンサーの石田一洋先生が、実践に基づく話し方の技術を指導しています。
「伝えたいのにうまく言葉にならない」「人前に立つと緊張してしまう」――
そんな悩みを持つ方も、“話すことが楽しくなる”感覚を実感しています。
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「もっと自信を持ってプレゼンしたい」「聴き手に伝わる話し方を身につけたい」
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